冬季うつ病の診断・治療を受ける前にライトを変えて心が冷える原因の対策を

冬も深まり寒さが身に沁みるにつれ気分が落ち込み、春の訪れを今か今かと待ち焦がれているそんな時「冬季うつ病」なる病名のあることを知れば、「私もそうかも!」と思うのが人の常。

でも、誰もが気温の低下と自らの身体活動・精神活動の低下がリンクしていることを感じています。

ありふれた生理現象を病気に仕立て上げるのは簡単で、それらしき病名をでっち上げ躁病質に大声で叫び続ければ良いわけです。

季節性情動障害!季節性感情障害!冬季うつ病!冬鬱!フユーツ!

あとは心療内科で診断を受け、薬物治療を開始しましょう…となるのがお決まりのパターンですが、ちょいとお待ちを。

春になれば回復していた活発な日常に抗うつ薬のトッピングを加えたくなければ診断も治療も先延ばしし、日々の生活の中でできる工夫を実践してみることをオススメします。

よくある事例

抑うつ状態、倦怠感を感じ気力が低下し、眠くて仕方ない。また甘いものや炭水化物を欲するようになるのが「冬季うつ病」の主症状とされますが、これは恐らく動物が冬眠するのとそう遠くない作用の為と思われます。

冬場のエネルギー事情

冬の寒さは摂取可能なエネルギー(食糧)とそれを獲得するために必要な消費エネルギー(運動)の比率を変化させ、投資効率を著しく低下させます。

野生状態では寒さに耐えて動き回りエネルギーを消費しても食糧(カロリー源)にありつくことが出来なければ死に近づくことになるわけで、冬以外の季節よりも慎重な行動をとらねばなりません。

一部の動物は冬に動き回ることを諦め、穴倉にこもり活動状態を低下させ冬眠して過ごします。

残念ながら(?)ヒトは冬眠ができませんが、無駄に動き回ることが自殺行為であることに変わりありませんので活動を低下させて、動かないことに価値を見出すようになります。

抑鬱、倦怠感、気力の低下、過眠。動かざるごと山の如し。

また希少なエネルギーを蓄えて生き延びるため糖分を欲し、脂肪として貯め込むことで一時的な栄養欠乏に耐えられるように用意することが過食の目的だと考えることができます。

自然に適応する身体

人は何によって外部の世界を認識し、自らの身体を適応させているのでしょうか?

視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚。冬の景色、冬の音、冬の匂い、冬の味、冬の手触り。詩的表現としてはいずれも可能でしょうが、現在のところ広く信じられているのは視覚由来のシグナルです。

太陽の光

冬季の大きな特徴は、日照時間が短く、日照量も少ないことです。目に入る太陽の光が季節の変化を体内へ伝える主要な信号として働いていると考えるのは理に適っています。

実際、体内時計は視神経が通ずる脳の視交叉上核という部位で調節されていることが知られ、季節の変動とそれに伴う生理的変化もまた視交叉上核によって調節されているのではないかと考えられています。

もちろん肌で感じた気温の低さが何らかの生理的変化を直接的にもたらすこともあるはずですが、高地での生活や川での漁労など、冷感が他の刺激からももたらされることを考えると主要な原因と考えることは難しいかもしれません。

高照度光療法

上記のような理由から、冬季の気分の落ち込みを克服する対策として人工的につくりだした強い光を当てる「高照度光療法」なるものが開発・実践されています。

もちろん太陽光そのものを浴びる日光浴はかなり「効く」ようですが、地理的な条件や気象条件がそれを許さない場合、高強度ライトを見つめることで代替するわけです。

特に朝方に光を浴びるのが重要らしく、気分が乗らず布団から出るのがおっくうな方向けに家庭用光療法ライトが販売されていたり。

高照度光療法・実践編

終日高照度の光を放ち、活発な大音量で一部の人の気分を上げてくれるパチンコ屋、スロット屋。

照明器具が所狭しと陳列された電気屋、家電量販店。

冬になると無性にこうした場所へ行ってしまう人がいるのも、「そこへ行けば、気分が良くなる」ことを経験的に知っているからかもしれません。

低照度で、心を温めたい方は

かつて人は、調理よりも暖を取るために火を使い始めたのかもしれません。本能を刺激する火のぬくもりも、いまなら動画で疑似体験できる…かも?

また、ロウソクの火を模したLED照明なんかも販売されているようで。

光の色が重要?

さて、案外見落とされがちなのが日常使いの照明の

赤い照明の部屋と青い照明の部屋、どちらにいるときが体感温度が高いかと問えば、多くの人は「赤」のほうが温かく感じたと答えるはずです。

よく知られたこの心理作用も、なぜだか多くの人が日常生活に活かしきれていない気がします。

白い明かりは冷たく感じる

リビングの電球や職場の蛍光灯が「白」っぽかったりすると、要注意。知らず知らず冷えは心に忍び込み、気分の落ち込みを助長してしまいます。

日光の当たらない室内だからこそ、冷たく感じる「白」の光を「オレンジ」の温かみある光色に換えるだけで体感温度は驚くほど向上します。

一般的に「電球色」と呼ばれるオレンジの電球は、家電量販店やネット通販で手に入ります。

LED電球がやっぱりお得?

今から電球交換となると、もうLED電球が第一選択となるでしょう。白熱電球や蛍光灯の勢いは風前の灯となってしまいました。

LEDは長い目で見れば経済的だからということも、もちろんあります。しかし、LEDならもっと凄いことができてしまいます。

それは、「光色切り替え」機能。

暑い時期は白っぽい光を灯し、寒くなれば温かみのある光に切り替える。そんなことが一つの電球で出来てしまうのがLEDのスゴイところ。

現在お使いの電気のスイッチON・OFFで光色が切り替えられるので、工事などは不要です。

照明は取り替えられる

引っ越したり、部屋の模様替えなどもしたことがなくって、照明と言えば電球や蛍光灯を「交換」するものと思い込んでいる方がおられるかもしれません。

ところが、実は照明器具そのものを取り替えることがもちろんできて、今ではやはりLEDの照明器具、それも「調光・調色」機能付きのものが出揃っています。

こちらは光色を切り替えるだけでなく、明るさや色味を数段階切り替えて、時期や使用用途に応じて切り替えることができます。

少々お値段は張りますが、今後の交換の手間が省けて、なおかつ生活の質を目に見えて向上させることのできるLEDシーリングライトを断然おすすめします。

ご購入の際は購入者さんのレポートなど気にかけつつ、適切なシーリングライトをお選びください。

適切な照明で、快適なウィンター・ライフを。