カテゴリー別アーカイブ: エンターテインメント

「信じる者は癒される?」特集の美麗な治療写真は虚構と現実の枠を超え

経頭蓋磁気刺激法 ビジュアル科学誌『ナショナル ジオグラフィック 日本版』。その2016年12月号では、「信じる者は癒される?」と題したプラシーボ効果特集が組まれました。スピリチュアリティを重視した伝統療法的治療から現代の遺伝子療法や脳深部刺激療法まで、不可思議な治癒効果を示す身体と精神の繋がりに美麗な写真で迫る当特集のあらましを紹介。
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映画『プラシーボ』(遠藤一平監督、2016)、そのあらましに迫る

映画『プラシーボ』フライヤー表面 興味深いファンタジー映画が誕生しました。その名も、『プラシーボ』。2011年の東日本大震災に影響を受けた映像作品のようです。モデルの辻本舞さんが主演、俳優の原雅さんが助演を務めるこの物語は、デートクラブ、精神病院、テロリスト、カルト集団、地震被害に遭った故郷、類人猿といった非日常の舞台を得て何処に辿り着くのでしょうか?
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『数学する身体』を読んで科学的に「プラシーボ効果」を説明する試み

文房具 『数学する身体』(森田真生著、新潮社)で語られた数々の興味深い逸話は、プラシーボ効果の科学的解明とっても重要な意味を持っているように思われました。進化電子工学・遺伝的アルゴリズムの非論理的達成、説明不可能性の積極的導入、魔術的環世界による他者理解。すべては偽薬・偽治療による治癒を意味するプラシーボ効果に繋がり…?
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『代替医療の光と闇 魔法を信じるかい?』は健康食品ビジネスに興味がある人に読んでほしい良書

代替補完医療支持派と懐疑派の違いは「信じる」という人間の本性に関わる性質の違いに依っているのかも。無条件で(少なくとも曖昧な条件で)信じられる能力と、科学的に強固な証拠がなければ信じない信念と。各々の価値観に基づく良し悪しを柔軟に織り交ぜつつ、客観的な視点で社会を眺めてみたいなら『代替医療の光と闇』は格好の良書です。
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『新薬の罠』を読むと、製薬企業の目的が「人体実験」だと分かる

罠にかかる 製薬業界による研究不正の根幹に「金儲け主義」にあるのだとしたら悲しすぎる。じゃあ原因が低俗な金銭欲じゃないとしたら…?製薬企業がどこの誰ににどれほどのカネを使っているかを知ることが出来れば、その真の目的が分かるかもしれないと『新薬の罠』を読んでみて思うのは、科学的知見を得るための「人体実験」が目的じゃないのかって。
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『からだのひみつ』と進化論で説明がつくかもしれない死や老化という生命現象

ひみつのヒミツ 複雑系を基礎とする生命システムを論理的に説明し切ることが不可能ならば、科学的な正しさ以外の価値基準を持ち出して説明に納得することを考えるべきかも?候補の一つは「自分の身体に自信を持てる説明をより良いものとする」基準。その価値を活かすため死を前提とした身体言語の開発を試みる整体師と作家の対談本をば読んでみん。
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薬を飲み過ぎて「薬漬け」になる日本人、薬を使わず「不安商法」で応戦する薬剤師

難しい選択 宇多川久美子さんのベストセラー『薬剤師は薬を飲まない』は未読ながら近著『日本人はなぜ、「薬」を飲み過ぎるのか?薬では病気が治らない本当の理由!』を読んでみました。医薬品業界の恐ろしいほど洗練され、ある場合には害のあるマーケティング手法を知り不安を覚えた著者は、副作用覚悟で同じ武器を手に取り戦うことを選んだようです。
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手塚治虫『火の鳥』に見る古代・中世・未来の医療観と現代の画像診断技術

予言カード 「マンガの神様」とは手塚治虫先生のこと。漫画界を革命的に押し広げた寵児は医師免許を持つ医師でしたが、手腕には不安があったそうな。ただ、その医学的知識が名作『ブラック・ジャック』を生み出し、自身のライフワーク『火の鳥』に活かされました。歴史を舞台に巡り巡られる人間の姿は、現代の科学的価値観を映し出す鏡となっているのかも。
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プラシーボはかつて死者のための晩課や泣き屋を意味していた。で、「泣き屋」って?

泣く子ども 死者に対する哀悼の意が自然と胸の奥底から湧き出てくる…なんて場合はある意味貴重なのかも?人工的で人為的なやらせで泣いてみせる職業「泣き屋」がかつて存在し、「プラシーボ」と呼ばれていました。鳴き女、泣き女の風習は東アジアで現存し、世にも珍しき西洋の泣き男が出てくる映画もあったり。感情労働の意義は集団プラシーボ効果にあり?
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君はイギリスのロックバンド、PLACEBO(プラシーボ)を知っているか?

PLACEBO(プラシーボ) UK(英国)バンドは日本国内でほとんど話題にならず、未だにThe Beatles(ザ・ビートルズ)がその代表とされる状況ですが、いやいやどうして。メジャーデビュー以来、20年間活躍を続けるPlacebo(プラシーボ)が世界的には大変有名で人気があります。ロックフェスおよび単独で来日公演をこなす彼らに注目してみませんか?
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毒薬・劇薬・偽薬の類は徳川幕府が禁止!江戸時代の売薬規制とは?

江戸時代、東京 ニセ薬の販売は死刑!?医薬品に関わる人々、薬剤師、医師、看護師、あるいは製薬企業の社員や薬学部生、患者さん。医薬品の包装とは常に接するのに、その歴史を知る人は多くありません。『薬包装の近現代史』に記された驚くべき史実は、現代のくすりに関する事柄が明治以降の西洋医学の積極導入時に構築された制度であることを示します。
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江戸時代の売薬の包装・販売単位「一回り」が週7日分であることの意義

月火水木金土日の一週間がひとまとめと考えられるようになったのは、日本では太陽暦が正式導入された明治に入ってから。江戸時代に州の概念はありません。しかし、今でいう一般用医薬品の包装・販売単位において、薬売り達は七日分を基礎とする「一回り」あるいは「一廻り」を用いていました。この疑問に『薬包装の近現代史』が迫ります。
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神がかりで王様が治療を行う時代は過ぎたが、権威はまだ生きている

王の時代 神秘的な力を背景とする医療行為が認められていた時代には、王さま自身がそれを担うことがありました。王権神授説に則り神の権威を借りたフランス国王ルイ14世が民衆を治癒したように。曾孫ルイ16世の治世において展開された「プラシーボ効果」調査を経て否定された神秘治療は、しっかりと現代に受け継がれているのかもしれません。
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『ファルマゲドン』が訪れた現在とその未来世界を見てみたい

喰われた地球 医療・医学否定本、医薬品忌避本の中には怒りを原動力に対象を口汚く罵り、患者には「飲むな!」「近付くな!」と命ずる体のものもありますが、英国の精神科医デイヴィッド・ヒーリーの著書『ファルマゲドン』は違います。着実な論証と的確な批判と明確で具体的な対応策。製薬業界が宿す闇を照らす光で、ダーク・サイドを覗き込んでみたらば…?
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『世界最高のバイオテク企業』アムジェン元CEOの効きすぎる薬の話が面白い

血液サンプルをチェックする研究者 「エポジェン」と「ニューロジェン」で一世を風靡したアムジェン社の元CEOが描く、科学にささげた社史物語『世界最高のバイオテク企業』は創薬関係者および薬学生必読の一冊。古き良き黄金のバイオ時代は過ぎ去りましたが、現代のバイオ関連業界を勇躍させる秘訣は科学的手法に基づくアムジェンの姿勢に隠されているような気がします。
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高齢者介護小説を読んで老人の生態を知りたくなった人が読むべきマンガ作品

しおり 羽田圭介氏の芥川賞受賞作品『スクラップ・アンド・ビルド』は介護家族が描かれます。力なく衰退へと向かう老人と、我が身の成長を幸福の糧とする若者が出会う時、“生”がその本性を現し…。老人の生態を理解することなど不可能で、他者として観察しつつ関わるしかできませんが、そこに「楽しむ」という視点があっても良いように思われます。
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ヤナギダカンジ氏の口語短歌集『プラシーボ』を読んでみた

短歌で名を挙げることの難しくなった現代において、国語の授業でもなければ短歌にもそれを生み出す歌人にもスポットライトが当たることはほとんどありません。ただ、何の因果か偶然の悪戯か『プラシーボ』と題するこの短歌集とプラセボ製薬との運命的な出会いにはトキメキを覚えざるを得ませんでした。題って大切。
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映画「アリスのままで」の感想と加えてオススメしたい認知症介護実録本

アリスのままで 家族性の若年性アルツハイマー型認知症を扱う『アリスのままで』は、感動だけでは語れない家族介護の様相、混乱を描いた映画です。渡辺謙さん主演『明日の記憶』をご記憶の方なら、「やはり」と思う描写、また違った視点から描かれる物語に気付くのではないでしょうか。『アリスのままで』で認知症に興味を持った方におすすめの本を紹介します。
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認知症カフェとは?目的について知りたい・調べたいと思ったら読むべき1冊の本

カフェのある風景 超高齢化する日本の最重要課題として常に一歩先んじて何らかの手を打つという意識を厚生労働省が強調するように、認知症(痴呆症)対策の見通しは不透明かつ厳しいものとなっています。「認知症カフェ」について知っておくことは、第一歩を踏み出すきっかけになるかもしれません。自治体の補助金や助成金を申請する際にも為になる一冊をご紹介。
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信仰の不自由な方の為の神さま講座「おしゃべり」篇(お地蔵さんも出るよ!)

地蔵に願いを さとうみつろう氏の『神さまとのおしゃべり』で語られる幸福論は、ある意味ではプラセボ論として成立しているように思われます。いやむしろ、プラシーボ効果論そのものかも。神さま?信仰?現実とは?あなたは不幸になりたがっている?そもそも…そんな多彩な会話に導かれるようにして、あなたの固定観念はグニャリゆがみ始めるかもしれません。
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