認知症BPSDの服薬管理に悩む介護者のための偽薬

2015年2月12日 2016年11月19日

つなぐ手

photo by pixabay.com

認知症の方の行動を、以前は「問題行動」として本人の痴ほう症状・ぼけによる困った行動だと捉える考え方が主流でした。

でも、今はそうした介護観が少しずつ変わりつつあります。

認知症の方がとられる多くの行動は、周囲の不適切な環境によって増幅した「不安」を解消しよう、対処しようとして為されるものと解釈されています。

ですから現在では「問題行動」ではなく、「認知症の行動と心理の特徴」という意味でBPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dimentia)と呼ばれています。

BPSD(ビーピーエスディー)とは?

BPSDは「認知症に伴う行動障害と精神症状」とも言われ、かつての「周辺症状」と同様の意味に解されることも多いのですが、すこし違った面もあります。

中核症状と周辺症状

これまでは脳の変性や脳の異常を原因とする「中核症状」と、社会的規範を逸脱するような行動面での症状を「周辺症状」と呼んでいました。

しかし、現実にはそうした「中核症状」と「周辺症状」のいずれであるかを決定することが難しかったり、身体が常時傾いたりする「身体症状」など分類から外れるパターンもありました。

そこで最近では、「中核症状と周辺症状」という分類から、「中核症状、BPSD、身体症状」という3つに分けて表現することがあります。

BPSD

BPSDは脳細胞の変性などが原因で起こる場合もありますが、その多くはケアの方法のまずさや環境の問題、薬剤の副作用、体調不良などが引き金となって起こります。

代表的なBPSDには、徘徊、食行動異常、暴言や暴力、睡眠障害などの行動に関わるもの、あるいは抑うつ、妄想、幻覚など精神に関わるものがあります。

そうしたBPSDの多くはケアの方法を改善し、生活を快適に維持することで改善可能ですので、中核症状とBPSDをしっかり見分けて介護ケアの方法を考えることが大切になります。

BPSDの原因には「不安」のあることが多い

BPSDと呼ばれる認知症の方によく見られる行動をつぶさに観察してみると、何らかの不安を解消しようとしていることが多いものです。

例えば、認知症高齢者の方が頻繁に薬を飲みたがる場合。

認知症とは関係なく日本の高齢者の多くが、高血圧、高脂血症、関節痛、抑うつ症状、睡眠障害、その他各種症状に対応した複数の薬を服用しています。そうした薬の服用が安心感をもたらしていることは想像に難くないでしょう。

認知症高齢者の方にとっても、それは同じこと。

「あの薬を飲んでいないと悪くなってしまうんじゃないか?」

という不安が、頻繁な薬の飲みたがりの元となっています。特に認知症の方では中核症状によって記憶障害がおこり、既に薬を飲んだことも忘れがちで何度飲んでも飲みたがることがよくあります。

「飲まないといけない薬を飲んでいない(飲んだことは忘れている)」
→ 「介護者が薬を出してくれない」
→ 「介護者がウソをついて意地悪しようとしている」
→ 暴言や暴力などのBPSD(体調悪化不安の解消)

そうした「不安」はいずれも適切なケアの工夫によって解消・軽減できるものであり、介護者がBPSDに悩んでいるなら介護される方の「不安」に目を向けることで改善することも可能です。

飲みたがりに対応するための偽薬

プラセボ製薬株式会社では、介護者の方が適切に「薬の飲みたがり」に対処するための偽薬(ぎやく)を販売しています。

偽薬はプラシーボプラセボ)とも呼ばれ、文字通り「ニセのおくすり」です。偽薬には薬効成分が含まれていないため、医薬品ではありません(※食品です)。

プラセプラス錠剤(複数)

認知症高齢者と偽薬

認知症の方の頻繁な求めに応じてその度ごとに医療用医薬品を与えていては、薬効成分の過剰摂取による副作用など問題が起こることがあります。

認知症高齢者の「薬の飲みたがり」には介護職、介護家族による適切な服薬管理が欠かせません。もしこうしたBPSDの例にお悩みでしたら、プラセボ製薬株式会社の『プラセプラス』をぜひ一度お試しください。

『プラセプラス』は、既に多くの介護ご家族様、介護施設様にご利用いただいております。

BPSD対応は臨機応変に

本記事は『認知症サポートハンドブック 認知症の世界へようこそ―家族、医師、看護師、介護士などサポートチームづくりのために』を参考とさせていただきました。

認知症の方のBPSDには臨機応変な対応が欠かせません。その人ごとの人生史に基づく、その人なりの「不安」とその解消法が存在しているため、マニュアル化できない部分がどうしても残ってしまうからです。

ご家族にも、介護の知恵

ただ家族が在宅介護をされる場合でも、介護福祉施設で介護職がケア対応する場合にも、これまでの介護現場で得られた知見を最大限活用することが初期対応をスムーズにすることは間違いありません。

日常の様々な行為、習慣の中で最適な回答を見つけることが、介護する側、介護される側、双方のストレスを軽減します。

知識としてそうした基礎的な対処の方法を持っておくと、どこかできっと役に立つ知恵となると思います。

介護でストレスを感じたら

介護を十全に行う心構えには自らの労力・時間・お金を費やす覚悟が伴います。しかし、思った通り十全に充分に介護をできる人はほとんどいません。いや、皆無と言っても良いでしょう。

特定の誰かに犠牲を強いる生活を長く続けることはできません。

理想的な介護とは言えずとも、それなりに受容できる状況を目指すこと。ストレスフリーとはいかずとも、せめてストレスとの上手い付き合い方を身に着けること。

それは現状と比較すれば“介護される側”への負担が増すかもしれませんが、“介護する側”が先に参ってしまっては元も子もありません。

積極的に「介護者保護主義」の立場に立つことを検討してみましょう。

BPSD対応モードへのスイッチ

多くの介護家族にとって認知症との出会いは突然、そして幾分悲劇的に訪れます。困惑の中でどうすればよいのか分からないままストレスを抱え、介護現場での虐待につながる事例が頻繁に起こっています。

まずは知識を仕入れること。そして、相談できる人や場を探すことに尽きます。

演技モードへのスイッチング

認知症高齢者介護の現場では、介護する側の演技や嘘によって介護される本人の精神世界に寄り添わなければならない場面が確実に訪れます。

演技することやウソをつくことを「だまし」と理解して抵抗を覚える方もおられるそうですが、もう少し柔らかくとらえ、柔軟な対応を心掛けましょう。

もしかすると偽薬(プラシーボ)がそうした心構えを補助してくれるかもしれません。

演技モードへのスイッチについては『認知症ケアを実践する家族の介護ストレスを解消・軽減するアイデア』に記載しています。

詳細は上記記事に譲りますが、役者や専門の介護職員でもない一般の方がスッと臨機応変な演技を取ることが難しいのは、ある種の気恥ずかしさや後ろめたさが原因となっている場合があります。

そうした精神面での切り替えをうまくこなすアイデアとして、「偽薬を飲んでみる」という方法はいかがでしょうか。

お子さんらにも、モード転換を?

年に数度、入院中や介護中のおじいちゃんやおばあちゃんに孫が会いに来る場合など、子どもがある程度の年齢に達していれば認知症高齢者に感じる何がしかの“おかしさ”に気付き、言動がいつもと違ったものになってうまく対応できない場合があるかもしれません。

家庭内介護で同居中であれば、子どもと高齢者の間には日常的に不和が蓄積されているかもしれません。

小学生くらいになれば、おじいちゃん、おばあちゃんの前で演技したりフリをすることくらいはできるでしょう。聞こえた振り、分かったふり。ちょっとした演技がその場を丸く収めることもあります。

「ウソをつけ、演技をしろ」と子供に求めるのは難しいでしょうが、「これ(偽薬)を飲んで、“ふりふりモード”でお願いね」と言うことならできるかもしれません。きっかけはちょっとしたもので構いませんが、「偽薬を飲む」など具体的行為を伴うきっかけはモード転換をスムーズにしてくれるはず。

ウソの功罪

「だまし」の是非については『痴呆症状のある認知症高齢者に偽薬を使用することの是非について』で検討しました。

騙すこと。これに拒否感を覚える人も少なくありません。ウソをつかないことを人生訓として生きている方も大勢おられます。しかし、介護の現場ではそうした固定観念は少々窮屈な対応を強いることになってしまうかもしれません。

ウソやダマシ行為への気兼ねがある場合には「嘘や演技は介護に必要なものだ」と念じながら偽薬一粒、飲み下してしまいましょう。

偽薬(プラシーボ)が認知症の方と介護者の方のお役に立てましたら、これ以上嬉しいことはありません。

なお、介護経験者と介護未経験者の「ウソと演技」に関する考え方の違いがくっきりと明瞭になった調査結果があります。気になる方は「パーソンセンタードケアと嘘や演技や偽薬を用いた介護について【アンケート】」をご一読ください。

認知症介護の周辺情報

認知症介護については様々な知恵が蓄積し、ケアの方法が実践されていたり、新たな施策が実行されていたりします。

BPSDと水の関係

BPSDの悪化は脱水症状による意識レベルの低下が原因だった…?

近年、大きく見直された介護ケアの方法に「水分摂取」があります。その重要性は認識されながらも、あまりに基本的過ぎて見落とされがちであった水分摂取について、より多くの水を摂ってもらうことでBPSDが軽減あるいは解消する例が報告されています。

詳細は以下の記事をご覧ください。

『認知症状がひどくなる原因は脱水症状?水分摂取で悪化予防・介護負担軽減!』

介護ストレスの軽減策を検討する場合、実験的取り組みを採り入れる場面が出てきます。経験者の知恵を借りつつ、自身の環境に合った方法を見つけてみましょう。

介護者への視線

高齢者介護が国民的事業として注目を浴びる中、これまで軽視されがちだった介護者側へのケアが注目されるようになりました。

特に家族が家庭内で介護をすることが増え、被介護者に対する暴力、虐待、ネグレクト、またある場合には殺人幇助や心中といった事件が新聞やテレビで報道されるようになっています。

こうした現状を鑑み、地域社会での高齢者受け容れ策が検討されるようになりました。

その一例が、「認知症カフェ」と呼ばれるもの。認知症地域支援推進員と呼ばれる専門家が各市町村におかれ、認知症の人や介護者が集える場を提供しようという試みです。

もちろん、介護者側の精神的ケアもその目的の一つとなっています。同じような体験をされている方との情報交換、情報共有が密度の高いコミュニケーションを生じ、介護ストレスのケアに一役買っているようです。

「認知症カフェとは?目的について知りたい・調べたいと思ったら読むべき1冊の本」では具体的な事例を挙げて認知症カフェを紹介していますので、ご興味がありましたらご一読ください。

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