認知症治療薬の服用をやめることに悩む方の代替偽薬として

2015年7月17日 2015年9月4日

認知症治療薬にはいくつかの種類がありますが、そのどれも根治薬ではなく「症状の進行を緩やかにするクスリ」という位置づけです。

さらに最近はMCI(軽度認知障害)という言葉で認知症の前段階・初期段階、あるいはその前兆を捉え、薬物治療の早期開始を目指す動きがあるようです(ある自治体の「認知症フォーラム」にて、医師、薬剤師が実際に述べていました)。

曰く、

初期段階から薬物治療を開始することで、平穏な段階の持続時間が長くなる。また一度クスリをはじめたら、途中で止めると急速に悪化するので、止めてはいけない。

はて、誰のためのメッセージだろうかと考えないではおれません。

また、『MCIで抗認知症薬を投与すべきか?』というエーザイの「アリセプト」紹介サイトでは、次のような意見が述べられています。

(前略)以上からMCI患者への抗認知症薬の投与は、望ましい効果を期待しつつも、薬物による新たなBPSD症状を作っていないか常に点検しながら、慎重に投与することを条件に是としたい。

是(Yes)としたい。そのように述べられています。

抗認知症薬、飲ませているのは誰?

認知症、特にアルツハイマー型認知症の進行を抑える薬には、アリセプト(ドネペジル)、レミニール(ガランタミン)、リバスタッチ・エクセロン(リバスチグミン)、メマリー(メマンチン)がありますが、いずれも飲むのは認知症状が低下傾向にある方です。

従って、“正しい”服薬の為には誰かの介助が必要となってきます。

ここで問題になるのは、抗認知症薬において「服用する・しない」の判断は本人ではなく、身近な家族やかかりつけの医師の意向によって決定されることになることです。

さらに、「認知症治療薬=飲めば認知症が治る薬」という誤解や、「やめると症状が急速に悪化する」という触れ込みが、周囲の人に「服薬を中止する・中断する」という選択肢を選び難くさせています。

ある視点から見れば戦略的達成と言えるかもしれませんが、それはさておき。

抗認知症薬をやめる事例

「認知症薬 やめる」などなどのキーワードでWeb検索をかけてみますと、服用開始とともに急に怒りっぽくなった服用者が、薬をやめたことである程度穏やかさを取り戻した事例が多数見受けられます。

現に、アリセプトの副作用として「易怒性(いどせい)」という言葉も認められているくらいです。

また、高齢者医療について数多くの著書がある長尾クリニック院長、長尾和宏氏のブログにも以下のような記事が掲載されています。

『「アリセプト」と「抗がん剤」を止めるために生きている?|Dr.和の町医者日記』

朝から晩まで「アリセプトをやめなさい」と言って回っても、納得してもらえない。

納得してもらうために著書を出しているが、読んでもらえない。

「薬をやめる」決断は、一筋縄ではいかないようです。

「薬をやめる」から「偽薬へ変える」へ

どうして「薬をやめる」ことが難しいのでしょうか?

上記で述べた症状悪化懸念の他に、「薬をやめる」とは「何もしない」ことであるという事実があるのかもしれません。

今あるトラブルに対して「何もしない」を選択することが難しい、「やめる」、「何もしない」という行動を積極的にとることが難しいということかもしれません。

「○○してね!」は実行に移しやすくとも、「××しない、をしてね!」という行動はとり辛いのではないでしょうか?

人は否定形の命令を上手く理解することが苦手だからです。

「ピンク色の象を想像するな!」というやつですね。

では、こう考えてみてはいかがでしょうか。

「抗認知症薬を変える」のではなく、「一時的に偽薬を飲んでみる」。

行動をやめずに、内容を変えること

代替的に偽薬を飲んでみることの利点は、いつもと同じ行動がとれることにあります。

本人にとっても、介護者にとっても。

偽薬を試みることで、抗認知症薬の成分の有無で起こりうる現象的な違いがより明確になってくるのではないでしょうか?

もし副作用的な症状が治まるのなら、抗認知症薬をやめる決断をしやくすくなるでしょう。

何らかの症状悪化が認められるとすれば、抗認知症薬の効果として認め、元通り飲めば良い。

そんな判断が可能になってきます。

もう一つの大切な判断基準

プラセボ製薬では、将来にわたって持続可能な医療について考え続けています。現状が持続不可能であるとの認識があるためです。

例えば、抗認知症薬の売り上げについてご存知でしょうか?

2020年には2,500億円にも上ると言われています。

その一部(3割程度)は実際に服用する方が支払い、残りを現役・将来世代が支払う保険制度となっています。

仮に7割を保険者負担とすれば、1,750億円を現役・将来世代が支出することになります。

もちろん、認知症治療としての負担が後に重度認知症介護等での負担を軽減するのであれば理に適っていると言えるでしょうが、果たして…。

偽薬でも様子が変わらない時は?

抗認知症薬を一時的に偽薬に変えてみた。不穏な状態になれば服薬を再開し、副作用が消えたならば断薬へ移行する。

さらに、偽薬を飲んでも様子が変わらない場合はどうするべきでしょうか?

経済的な負担を将来に繰り延べるよりは、そこでいったん中止にするべきではないかと思います。

抗認知症薬は一錠数百円です。たかが数百円ですが、数百万人が服用するとなれば、されど数百円となるでしょう。将来に負担を押し付けるやり方は、やはりどこかおかしいと考えます。

プラシーボ措置の判断基準

偽薬に変えて悪くなるなら、服薬を再開しましょう。

偽薬に変えて良くなる、あるいは特に変わらないのであれば、服薬の中止を検討しましょう。

偽薬を利用することによって、そんな判断が可能になります。

それは、ただ「薬をやめる」ことよりも納得のいく判断となるではないでしょうか?

30日の期限を定めること

プラセボ製薬の『プラセプラス』は介護用途にお使いいただける偽薬です。

PTP包装品であれば30粒入りですので、「とりあえず1ヶ月、偽薬に切り替えて様子を見てみる」という使い方ができるのではないでしょうか。

「とりあえず」、「一時的に」と期限を定めて始めてみること。

こうした試みが、抗認知症薬を相対化する上では必要ではないかと考えています。

水の重要性について

抗認知症薬よりも、たっぷりの水が認知症の重度化予防には効果的…?

ケアについて日々改善の進む介護現場では、薬を飲むより、たっぷりと水を摂ってもらった方が落ち着くという声が多くなっているそうです。

脱水症状のために意識レベルが低下しフラフラとしていた方が、適度な水分を摂取することでシャンとされた。そんな例が多数報告されています。

詳しくは『認知症状がひどくなる原因は脱水症状?水分摂取で悪化予防・介護負担軽減!』をご覧ください。

抗認知症薬に疑問があるなら、基本的な生活(水分摂取、栄養、睡眠、排泄)を見直すところから始めてみるのが良いかもしれません。

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