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「信じる者は癒される?」特集の美麗な治療写真は虚構と現実の枠を超え

経頭蓋磁気刺激法 ビジュアル科学誌『ナショナル ジオグラフィック 日本版』。その2016年12月号では、「信じる者は癒される?」と題したプラシーボ効果特集が組まれました。スピリチュアリティを重視した伝統療法的治療から現代の遺伝子療法や脳深部刺激療法まで、不可思議な治癒効果を示す身体と精神の繋がりに美麗な写真で迫る当特集のあらましを紹介。
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セルフメディケーション税制創設の背景に国民医療費高騰への危機感あり

セルフメディケーション推進の流れ 特定成分を含んだOTC医薬品を扱う薬局・薬店・ドラッグストアではセルフメディケーション税制(医療費控除の特例)への対応を迫られています。管理コストが増える一方で、健康意識を高める施策としての薬局機能強化は国家プロジェクトの一部であり、国策的な優遇がなされることも。かかりつけ薬剤師は健康管理のよきパートナーになれるか?
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セルフメディケーション税制は面倒?減税額とレシート保存&確定申告の手間は要勘案

薬局店舗 2017年(平成29年)より医療費控除の特例として特定の一般用医薬品(OTC医薬品)については、その年間購入金額の一部を所得から控除できるようになりました。健康意識を高めて医療費低減を図るセルフメディケーション推進施策の一環として創設された新税制。利用には領収書の保存や検診受診、それに確定申告書の提出を要するとのこと。
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東大TV「偽薬・プラセボ」動画が興味深すぎるのでまとめてみた

東大TV動画「偽薬・プラセボ」 プラセボ研究の第一人者、東京大学大学院の津谷喜一郎特任教授(当時)による一般向け講座「偽薬・プラセボ」が東大TVにて無料公開されています。プラシーボ効果研究史の資料・文献・論文を丹念に渉猟し、自らの足で現場に分け入り事実を明らかにするフィールドワークを旨とした先生の研究は、貴重な成果となり社会に還元されています。
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映画『プラシーボ』(遠藤一平監督、2016)、そのあらましに迫る

映画『プラシーボ』フライヤー表面 興味深いファンタジー映画が誕生しました。その名も、『プラシーボ』。2011年の東日本大震災に影響を受けた映像作品のようです。モデルの辻本舞さんが主演、俳優の原雅さんが助演を務めるこの物語は、デートクラブ、精神病院、テロリスト、カルト集団、地震被害に遭った故郷、類人猿といった非日常の舞台を得て何処に辿り着くのでしょうか?
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オープンラベル(非盲検)プラシーボはがん患者の疲労に利用できるか?

ダナ・ファーバー癌研究所_募集要項 偽薬であることを開示して行う試験が様々な疾病を対象に実施されようとしています。痛みや疲労など、主観的な感覚により大きく左右されると考えられる症状はプラシーボ効果との相関が高いと考えられ、明示的に使用される偽薬によっても何がしかの改善効果が得られる可能性があるためです。がん患者に多い易疲労性にも検証の光が当たりそうです。
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プラシーボ効果に関わる脳部位が特定!痛みを抑えるスイート・スポット【論文紹介】

プラシーボ効果に関わる脳部位 脳機能を視覚化するfMRI(機能的磁気共鳴イメージング)は様々な分野で応用が勧められていますが、プラシーボ効果も例外ではありません。2016年10月、fMRIによって痛みを低減するプラシーボ反応を予測可能にする脳部位が特定されました。この成果はより個別最適化された医療を実現し、医薬品の治験を容易にするかもしれません。
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『数学する身体』を読んで科学的に「プラシーボ効果」を説明する試み

文房具 『数学する身体』(森田真生著、新潮社)で語られた数々の興味深い逸話は、プラシーボ効果の科学的解明とっても重要な意味を持っているように思われました。進化電子工学・遺伝的アルゴリズムの非論理的達成、説明不可能性の積極的導入、魔術的環世界による他者理解。すべては偽薬・偽治療による治癒を意味するプラシーボ効果に繋がり…?
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偽薬だと知らされていても慢性腰痛が軽減!プラシーボ効果新知見【論文紹介】

PiPSプレスリリース テッド・ケプチャック博士率いるプラシーボ効果研究機関PiPSおよび共同研究者が2016年10月に「Pain」誌上で公表した結果が話題に。曰く、偽薬であると知らされたうえでそれを服用しても、慢性腰痛の辛い症状が軽減したとのこと。IBS(過敏性腸症候群)研究でも示唆されたオープンラベル・プラセボの効果。今後益々の注目必至!
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アルコールは身体に毒?酔い・頻尿・体温上昇の生理学的メカニズム仮説

缶ビールに酔う男 お酒に溺れさえしなければ酔っ払いの快楽に勝るものなし?科学的機構は語り尽くされたので、ここでは物語を。酒が害をなす毒であるなら、積極的に分解・排泄しようとする各臓器の働きは一つのストーリーを描くはず。顔や肌が紅潮して赤くなり、おしっこ我慢でトイレの行列待ち、気分高揚から吐き気まで一貫したほろ酔い・酩酊・泥酔の物語を。
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「プラセボ効果が年々増強している」は誤り?臨床研究メタアナリシスの危機

京都大学医学研究科社会健康医学系専攻 プラセボ効果(プラシーボ効果)が治験の現場で年々増強し、抗うつ剤開発を試みる製薬企業を不当に苦しめている…というお馴染みの“常識”には、正当な科学的根拠があるのでしょうか?そう主張する研究論文は存在するものの、それらは古く、誤った統計手法による解析が実施されているのだとしたら…。世界の臨床を変える研究は京都大学から。
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「一咳一錠」のかぜ薬?高齢者も若年者にも生じる身近な薬物依存症

風邪ひき女性 咳(せき)をするたびに風邪薬を飲む人がいる…という認知症高齢者の介護にまつわる驚きの事実。「一咳一錠」という新規四字熟語を創作してみれば、案外と奥深く広がる闇病みワールドが見つかりました。子どもを含む老若男女に生じ得る風邪薬依存は、のどの痛みや鼻詰まり、熱っぽさやだるさの解消を超えて精神的支柱となる場合があるようです。
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「認知症地域支援推進員」は認知症カフェの企画立案を担う中心人物

オレンジ 認知症地域支援推進員は地域包括ケアシステムを下支えする認知症関連施策の地域マネージャーとして活躍が期待されています。平成30(2018)年度から全市町村で実施、認知症サロンの企画など具体的な働きを担うこととなるでしょう。種々の身体・精神症状のあるお年寄りをサポートするという発想から、その人らしい生活の場の構築を目指し。
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錠剤薬を飲むときは受け皿つき服薬補助カップが断然おすすめ

おくすりこくりのふたにお薬 錠剤も玉薬も粒薬もカプセルも、いつだって床に落っことしちゃうのよ!とお嘆きの方に朗報です。喉に詰まらないよう滑らかに設計された医薬品がコロコロ転がるのも当然のこと。これを防ぐ手立ては、受け皿を用意するだけ。服薬介助用の『おくすりこくり』ならフタとして標準装備するという逆転の発想で服薬規定のミスをも減らしてくれます。
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高齢者向けプラスチックカップ『おくすりこくり』には服薬補助のアイデアが満載!

おくすりこくりの抗菌シール 医薬品にまつわる悩みに、薬を飲むこと自体の困難があります。飲み込もうと頑張っても水ばかり飲んで錠剤が舌に残る、どうしてもカプセルが喉に引っかかるなど。特にお年寄りの場合、老眼や手元不如意など老人性の悩みが加わり、手が滑り落とした錠剤を見つけるのに難儀するなど、残薬問題に繋がる課題も。「おくすりこくり」は解決策となるか?
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薬事分科会規程に見る官公庁内「規程」のいいかげんな取り扱い

折り紙ダリア お役所へ行くとたらい回しにされ結局問題が解決しなかったエピソードは掃いて捨てるほどありそうですが、この情報化社会に、ICTが声高に叫ばれる現代においてもまだインターネット版たらいまわしは続けられるようです。官公庁の内部規則を定めた「規程」は最新版がどこにあるか分からない状況はバージョン管理ツールの導入で改善されるはず。
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医薬品第一部会と第二部会の違いは薬食審・薬事分科会規程に基づく

医薬・食品衛生審議会_組織略図 厚生労働省に設置された「薬事・食品衛生審議会」、その下の「薬事分科会」、さらにその下部に位置付けられた「医薬品第一部会」および「医薬品第二部会」。名前から両者の機能の違いを判別することはできません。法的根拠を有する部会は日本の国政上、大きな力を持っているのだから、専門家だけでなく多くの人の目に触れるべきだと思われ。
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頻繁に鼻血が出るなら生理食塩水スプレーで乾燥予防が効果的?【論文紹介】

特殊な遺伝的要因を有する難病、オスラー病。遺伝性出血性末梢血管拡張症とも称され、鼻出血を頻繁に起こすこの病気に対していくつかの対症療法が有望視されていました。しかし、患者さんを使った治験の結果は「ネガティブ(否定的)」。プラセボ(偽薬)以上の効果はありませんでした。ただ、プラセボでも症状は軽快したようで。
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痛み緩和期待が指の柔軟性をも向上させる?条件付けの波及効果【論文紹介】

ピアニストの指 科学実験の複雑性が増すと、因果関係が見えにくくなってしまいます。ただ、慎重に条件が調整された実験ならば、そこで見出された結果の応用範囲は確実に拡がるでしょう。プラシーボ効果(プラセボ効果)という不思議現象についても同じこと。「痛みを和らげてくれる」期待感が、鎮痛効果を生じると同時に疲労軽減、柔軟性向上をもたらすなら…。
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アルツハイマー病治療薬候補「aducanumab(アデュカヌマブ)」の臨床試験結果が話題に【論文紹介】

ひまわり アルツハイマー型認知症の治療薬候補が小規模な臨床試験で良好な結果を示し、大規模治験への足掛かりを確かなものに。ここ数年漂っていた、「アミロイド仮説」に対する疑念も一先ずは様子見となるのかもしれません。ただ今後を思えば楽観もできず、進行中の第3相試験結果が待たれると同時に、医療経済に関する懸念も払拭されていません。
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