神もプラシーボ効果も妖怪のせいでジバ!?ニャンとも愉快な説明原理

2015年2月5日 2016年1月29日

なんでも「妖怪のせい」にする小学生たち(オトナも?)のことが一時期話題になりました。

子供たちに人気過ぎて社会現象となったアニメ『妖怪ウォッチ』の主人公が不可解な現象に出くわした際、「きっと妖怪のせいだ」と周囲にウォッチを振り向けてみるとアラ不思議。

今まで見えなかった妖怪の姿がくっきり現れ、「やっぱり妖怪の仕業だったんだ!」と納得した後は説得したり戦ったりして物語は展開していきます。

ここには、案外素敵な世界の様相を見出すことができます。

「神はプラシーボ効果だ」論争

海外のネット民が参加する掲示板では「神はプラシーボ(効果)だ」との主張から始まる喧々諤々の議論がよく見られます。

「プラシーボ効果スゲェwwwww」と様々なプラシーボ効果の例が挙げられていく一般的な日本の掲示板と異なり、キリスト教文化圏の「神」に対する底知れぬ興味と疑惑が現れていて結構面白いものです。

どうして神はプラシーボ効果と言われてしまうのでしょうか?

それは神もプラシーボ効果も、あるいは妖怪だってみんな根っこの部分で繋がっているからです。

みんな納得が欲しい

神、プラシーボ効果、妖怪。これらは全て、納得を求める人々が拠り所とする「説明原理」です。

説明原理とは何か?

不可解な理由のわからない現象に対して納得可能な解釈を得るため、創造的に設定される原因および結果に至る理論です。

地震や雷など何らかの意思を感じるような自然現象は人智を超えた存在としての「神」を創造することで、「原因(神の怒り) → 結果(天変地異)」の解釈が可能です。

人は、人および周囲の世界の「存在」という不可解な現象(どこから来たのか?なぜいるのか?)に対して、人を存在せしめた「神」なる人智を超えた存在を遡って創造し、神に人類と世界を創造させるというアクロバティックな論理展開すら得意中の得意としています。

プラシーボ効果

また科学的に説明できないけれど確かに観察される治癒現象に対しては、人体に及ぼされた何らかの作用として「プラシーボ効果」を創造することで、「原因(プラシーボ効果の発現) → 結果(治癒)」と解釈できます。

科学者はそれを「神」や「奇跡」によって説明することを好みません。あらたな「エフェクト」を創造することによって説明し、自らを納得させます。

そして、妖怪

同様にして、何だかおかしなことや、原因が自分にあることがはっきりしていてもそれを認めたくない事柄に対しては「妖怪」を創造的に設定します。

「原因(妖怪のいたずら) → 結果(いろいろ)」という解釈は、例えば「原因(勉強不足) → 結果(テストできなかった)」という自責的解釈より受け入れやすいということになります。

「妖怪のせい」という説明原理はとても応用範囲が広く、何にでも使えて日本的土壌では受け入れられやすいのが特徴ですね。どんどん使うと良いのではないでしょうか。

それは、真理に見えるもの

いずれにせよ、神もプラシーボ効果も妖怪も「説明原理」でしかなく、「真理(というものが存在するとして)」ではないのです。

説明の必要に応じて創造された概念(神、プラシーボ効果、妖怪、etc…)の価値は、どれだけ「真理に見えるか?真理だと感じられるか?」にかかっています。

中心が空虚であればあるほど、周囲には密な理論が構築される傾向にあるようです。それは時に、壮大な言い訳体系に見えてしまうこともあったりして…。

世界に溢れる説明原理

「それって、気のせいじゃないの?」

「あー、それ大人の事情ってやつだね」

運命なのさ、天命は覆すことができないのさ!」

これらも、ある種の現象に対して何らかの原因を創造的に設定することで一時しのぎ的な納得を得るための「説明原理」と言えるでしょう。

「わからない」を「わからない」ままに置いておくことをヒトは好みません。こじつけでも何でもいいから納得できる理由が欲しいという本能的な欲求は、世界に説明原理を溢れさせているように思われます。

進化と真理追求欲求

ヒトは進化の過程で、より確度の高い説明原理を本能的に求めるようになりました。生存確率の向上に直結するそうした欲求が、もしかすると知性を高度に発達させたのかもしれません。

より予測性が高く、適応普遍性が高い説明原理を。

現代社会において科学が宗教より重視されるのは、宗教よりも科学がそうした特徴を備えているためです。科学が真理かと言えばそうではなく、やはり説明原理でしかないのですけれども。

「身体バカ理論」と「身体カシコ仮説」

プラセボ製薬では、これまでにいくつかの記事で「身体バカ理論」から「身体カシコ仮説」への転換を推奨しています。

この両者ともに、やはり「説明原理」であって「真理」ではありません。

「自律神経が乱れて…」、「腸が異常収縮して…」そんなカラダ・バカ的な言葉を真理だと思い込んでいやしませんでしょうか?

自分自身の身体がバカでイカレやすいことを前提とする「身体バカ理論」より、身体ってのは結構賢くってちゃんと周囲の環境に対応してくれることを前提とする「身体カシコ仮説」を説明原理として受け容れる方が優れた健康観を抱くことができるのではないか。

健康は外部からもたらされるものではなく、自身の内から湧き出すもの。そうした自信こそが、検査数値や何やらより健康にとっては大事なのではないかと思います。

身体カシコ仮説って、例えばこんなの » 『お腹が冷えて下痢になる原因は身体の防御反応にあり』

説明って、そもそも?

閑話休題。

本記事は以下のサイトを参考とさせていただきました。

『説明原理ー原因とは?-:Dive into unlimited world』

予測精度が高く、普遍的に適用できる説明について「性格」と呼ばれているモノを例に解説されています。

「ねぇ、それって説明になってなくない?」と言われたことのある方、こどもの素朴な疑問に応えながら「これってごまかしてるだけよな…」と思ったことのある方は是非ご参照ください。

新たな「説明的」視点を手に入れることができる、かもしれません。

プラシーボ効果って何だろう?

言語化された概念は質感を伴って存在を獲得するようです。その存在は、ほとんど意識しない部分で私たちの生活に大きく影響しています。

プラシーボ効果もまた、説明原理として創造された概念が質感を伴ったものと考えることができるでしょう。

流行りの妖怪アニメがプラシーボ効果を捉え直すきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。

介護用偽薬『プラセプラス』詳細

プラセプラスはAmazonでご購入いただけます

スポンサーリンク


関連記事


記事一覧
介護用偽薬『プラセプラス』詳細

スポンサーリンク