「プラシーボ」と「プラセボ」の正しい読み方について(表記・呼称ゆれ)

2014年8月18日 2016年6月13日

「プラシーボ」は「placebo」の日本語読みですが、「プラセボ」や「偽薬(ぎやく)」と呼ばれることもあります。いずれも同じものを指していますが、どの呼び方(読み方)が正しいのでしょうか?

「Placebo」のいわゆる“正しい”読み方:漢字編

外国の言葉を日本語に導入する場合、造語として漢字を当てるか、音としてカタカナを当てるか、もしくはその両方が使用されることが多いと思います。「Placebo」も漢字、カナ、両方が当てられています。

漢字については「偽薬(ぎやく)」が一般的で、「擬薬(ぎやく)」などの使用は非常に少数です。こういった場合、慣例にならって「偽薬」を用いるのが良いだろうと思います。表現上、誤解を招かないようにするためです。特別な理由がある時に限り、特別な理由で用いていることを示すために「擬薬」を使用すると良いんじゃないかと思います。

口頭で発音する場合にはどちらも「ぎやく」ですので、問題はありません。問題があるとすれば、「ぎやく」と言う単語自体が少し専門的で知っている人がそれほど多くないことでしょうか。知らない単語は聞き取れない(聞き取りにくい)という法則は英語でも他の外国語でも、日本語でも変わりません。

では「プラシーボ」と「プラセボ」のカナ読みではどうでしょうか?

「Placebo」のいわゆる“正しい”読み方:カタカナ編

「Placebo」はラテン語の「私は喜ばせる」と言う意味の言葉が語源となっています。そして、英語圏での発音は「プラシーボ」に近いものだそうです(Wikipedia『偽薬』)。

じゃあ、「プラシーボ」が正しい読み方ってことで良いのね?

いえ、そうではありません。英語圏での発音に近いことを“正しさ”の基準に持ち出すことは、ほとんど意味がありません。言葉はそもそもからして多様なものです。「Georgeさん」は国によって「ジョージさん」だったり、「ゲオルクさん」、「ジョルジュさん」だったりします。もちろん外国語の発音をカタカナ化した時点で、それはもう元の言葉とは異なる日本語のカタカナ語になってしまっています。

“正しい”読み方なんて、存在しないのです。

プラセボ製薬からの提案

“正しい”読み方がないのなら、どのように読み方を決めればよいのでしょうか?

簡単な話です。あなたの“感覚”に訊いてみてください。「プラセボ」と「プラシーボ」、書いてみたり、読んでみたり、誰かに読んでもらったのを聴いてみたり、匂いを嗅いだり、味を確かめたり、穴が開くほど眺めたりして好きな方を選べばいいのです。

いずれも気に入らなければ、自分なりの読み方・呼び方をしたって全然構いません。「プラシボ」と言っている方もおられます。(他人とそこそこ円滑なコミュニケーションが可能な範囲で)好きに決めれば、それで良いのです。

当社の社名は「プラセボ製薬株式会社」ですが、「プラシーボ製薬株式会社」より響きが良い、という個人的で感覚的な好みを優先して決定しました。ただ、それだけのことです。

“正しさ”を相対化する

生きていく上で、“正しさ”について悩むことが度々あります。ある言葉遣いが表現として正しいかどうか気になって、ついついググってしまうことなんて日常茶飯事ですし、それで解決する悩みなら、「検索」で解決してしまうことには意義があるように思います。便利やし。とっても。

(こんな記事も書いています。『プラシーボ効果をSEO対策にググってみた|プラセブログ』

ただ、ググってもヤフってもどれが“正しい”のか分からないことがあった場合、ネット上の知識を追い求めるのではなく、自分の内側にある基準に従ってみてはいかがでしょうか?

いつだって正解を外側に求めてしまうことには、思考停止的快楽があります。悩む必要が、そこでなくなるから。しかし。自分の内側に“正しさ”の基準を築き、「好き」とか「嫌い」とかで物事を判断する態度だって捨てる必要はありません。むしろ、人間的で素敵なように思います。

当社がプラシーボを通じて提供したいことも、そこにあります。「プラシーボ」でも「プラセボ」でも「プラシボ」でも「プルセボ」でも「プラセイボ」でも「プラシーボゥ」でも「偽薬」でも、好きなので読んだり呼んだりしていいと当社では考えています。

2014.8.21の勝手なお知らせ

誠に勝手ながら、プラセボ製薬では「プラシーボ」の表記を主とし、「プラセボ」を従とすることに決めました。社会的な要請に抗うことができなかったというわけで、その意義をご賢察ください。

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