片足で立てない理由は猫背?姿勢分析・矯正で立ち姿を美しく!

流行りの片足立ち、実践しようとしたけど…立てない!どうしてなの!?

閉眼片足立ちしようとするのだけれど、目を閉じちゃうとどうしても片脚では立っていられないんだ…

「そもそも、片足で立てない!どうして!?」と冒頭で紹介したお声はそこかしこ。検索キーワード「片足 立てない」で調べたけれど、解決策が見つからなかった…。

残念ながら、現状のままでは片足で立つことが難しい方がおられます。もちろん立ったまま靴下なんてはけないし…なぜ?

片足で立てない理由

筋力低下

脚全体の筋力が極度に低下している場合があります。

  • 日常的に立ったり歩いたりしない方
  • 入院中ほぼ寝たきりだった方
  • 栄養失調気味の方

まずは支えなしで両足を使って立つことができるようになることを目指しましょう。両足で立つことが難しい方は、絶対に片足で立つことができません

重心

地球上に存在するすべてのモノには、「重心」と呼ばれる特別な点があります。地球そのものにも重心はありますし、もちろんあなたのカラダにも重心はあります。

その一点だけで、その物自体を支えることのできる点、それが重心です。

人間の身体の重心は腰あたり、骨盤内にあります。意識しようとしてもなかなか難しいのですが、大体の位置を知識として知っておきましょう。

さて、上図にある3つの赤点を結べば三角形ができあがりますが、片足で立つことができる・できないは重心と、この赤丸三角形が大きくかかわっています。

重心を真上に

単刀直入に言いましょう。

この足裏で作られる三角形の真上、垂直に伸ばした三角柱の内部に身体の重心を持ってくることができないと、片足で立つことは出来ません!

ちなみに、両足で立つ場合は両足裏で六角形を作ることができ、その真上の六角柱上に重心があれば良いので片足よりも随分楽ちんに立っていられるはず。

もし片足で立っていられず、すぐに足をついてしまうのなら、重心の位置がうまく調整できていないのだと考えてください。

猫背と老人らしさ

高齢者の中には、歩く際に杖や手押し車を手放すことのできない方がおられます。背中が曲がり、重心が前方に寄っているため、何もないと前方へつんのめって倒れ込んでしまうからです。

そこまでいかずとも、頭は結構重いため、猫背状態にあれば重心は前よりになってしまいますし、肩の高さが左右で違っていたり、歩き方がぎこちなく一歩一歩確かめるようにしか前にすすめなかったり…。

重心のずれと、お年寄りらしい動きは密接な関係性があります。

逆に言えば、姿勢を正しくし、重心の位置を元に戻すことは見た目にも明らかなアンチエイジング効果があると言えるでしょう。

片足立ちが全然できなかった方がなんとかしてできるようになれば、重心のズレが緩和された結果と考えることができます。

子供が片足で立てないことも

幼稚園や保育園、小学校低学年くらいのお子さんの中にも、全然片足立ちができない子がいるみたい。

成長途上の子供は頭の大きさに比べて足が小さく足裏の三角形も小さいため、片足立ちするとバランスが維持できない傾向があります。また、公園や校庭にある雲梯を観察してみると分かるように、腕や手の力と調節の方が子供は優れているようです。

どちらかと言えばこどもは木登りが得意なサルに近く、成長に伴い二足歩行が得意なヒトに近づくので立位が得意になるように思われます。

成長するにつれ、また練習で上手くなる場合もありますので、焦らずじっくり見守ってあげてください。

立ったまま靴下をはいてみるとか、懐かしの「ケンケンパ」などの遊びのなかで鍛えられるバランス感覚もあるかと。

重心がずれは姿勢に現れる

重心ずれチェック!

さて、この重心のズレは簡単に確かめることができます。

目をつぶって、その場で50回の足踏みをしてみましょう

広い場所の中心に立ち、目を閉じる前に足元に目印になるようなものをテープか何かで作っておきます。踏みつけて転ぶので立体物でつくってはいけません。

目を閉じて、一歩一歩数えながらその場で足踏みをしてみましょう。

もちろん、50歩分脚を上げ下げしたところでその場にいたままだとお思いでしょう?

そんなことはありません。恐らく、片足で立てない方ならビックリ驚くほどその場にいられないことでしょう。

ちょっとした左右前後への重心のずれが50回分積み重なり、あらぬ方向を向いてるかもしれません。ビックリ仰天したその後は、じっくり観察してみてください。

元いた場所からずれている方向に、重心が偏っていることがわかります。

姿勢分析

重心のずれは、姿勢を歪めてしまいます。座り姿勢や立ち姿を詳しい人が見れば、どのように偏っているか一目で分かってしまいます。

もちろん実際にプロフェッショナルに見てもらうのが一番で、理学療法士や作業療法士、整体師、カイロプラクター、柔道整復師(接骨師)、鍼灸師などは解剖学の知見を備えた姿勢のプロですので、お近くの施設を訪れて姿勢分析を依頼してみるのはいかがでしょうか?

  • リハビリ施設
  • 整体院
  • カイロプラクティック施術院
  • 接骨院
  • 鍼灸整骨院

もちろん、長年の歪みが積み重なった結果のズレですので治療となるとそれなりのお金と時間がかかるとは思いますが、何より大事な身体のことですので、是非一度ご検討下さい。

アクティブな方であれば、社交ダンス教室へ体験入室を申し込んでみるのも良いかもしれません。初級講座では姿勢指導が入るはず。

腰より下の歪みには

骨盤の変形、X脚、O脚、外反母趾など、腰より下の足元に歪みを持っている方は、ご自身で矯正することが難しい場合があります。

上に挙げたような身体の専門家に一度診てもらうことをオススメします。

生活の中の姿勢矯正

姿勢矯正は一日にしてならず。また整体サロンに通ったらすぐ姿勢が良くなるなんてのもあり得ない話で、身体に染みついた癖みたいなものを新たな習慣として塗り替えるには時間がかかります。

しかも、施術中の矯正効果は日々の姿勢のクセによって弱められてしまうことも。

ここでは、無意識に偏ってしまう悪い姿勢を矯正してくれる「片足立ち支援アイテム」を紹介しましょう。

立ち姿

姿勢矯正ベルト。

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往年の名画『Shall we ダンス?』で役所広司演じる主人公が夜の広場で一人社交ダンスの練習に励む姿が目に浮かびますが、それはよいとして、姿勢矯正ベルト。

若くして猫背グセのある方もいれば、高齢になればなるほど猫背気味になる方もおられますが、共通しているのは猫背の自覚がないことでしょう。

自覚のないものに変化を加えて正しくすることは出来ません。兎にも角にも、自らの姿勢に意識的になることが必要でしょう。矯正ベルトは、強制的に自覚を促してくれます。姿勢を正さずには、いられない。

着用した時と着用しない時で片足立ちのやりやすさに変わりはありますか?

変化があれば、生活の中で矯正ベルトを着用する時間を徐々に長くしていきましょう。

座り姿

現代人は人生の大半の時間を座って過ごすようになりました。オフィスワーク、テレビ、新聞、パソコン、車、などなど。

ただ、多くの方は座り姿勢にそれほど気を使いません。腰がだるく、肩が痛くなってから気を付けてみる程度。これもまた、自覚の問題と言えるでしょう。

この自覚を促すのが、骨盤保持クッション。

骨盤を立て、背筋の湾曲を適切な状態にし、頭の前傾を抑える。腰・背中・肩・首は繋がっているので、腰の姿勢を保持すれば影響は全身に波及します。

寝姿

人類は、古来より人生の3分の1を睡眠に費やしてきました。普段の寝姿が姿勢に与える影響も大変大きなものです。高齢化を生きる我々にとってはなおさら。

それゆえ、寝具を最適なものとし睡眠にお金をかけることは長い目で見ればもっとも効率の良い投資となります。

意識ではどうすることもできない睡眠中に、姿勢を悪くする寝姿でいることほど残念なことはありません。

できると信じて練習を

姿勢が整ったら、あとは片足で立つ練習を日常的に続けるだけです。できると信じて続けることが大切。

一日一日、片足立ちできない日々の中で練習を続けることは容易なことではありません。ついついサボってしまいがちなのは、成果が見えないからです。

片足立ちできる人であれば立っていられた時間を毎日記録することができますが、立てない人向けの練習は成果が目に見えにくいものです。

でも、練習量はあなたを裏切りません。ある時パッと何かコツをつかみ、サクッと出来てしまうことが往々にしてあります。

普段の姿勢を意識することに加えて、毎日できると信じて練習を継続すること。これ以外に、片足立ちができるようになる方法はありません。

足踏みも継続的に

姿勢矯正もなかなか成果が見えにくいものです。先述の「目をつぶり、その場で足踏み50回」で見える化してみると、何らかの変化がみられるかもしれません。

なつかしの中間考査や期末考査などのテストだと思って、定期的にチェックしてみてください。

地球との一体感

大げさな話に聞こえるかもしれませんが、冒頭写真にあるヨガのポーズのような片足立ちを習得すると、地球との一体感をも感じることができるようになります。

それもそのはず。

あなたの重心と、地球の重心を結ぶ一本の直線は、片足の裏に描かれた小さな小さな三角形の中にちゃんと納まっているからです。

立ったまま靴下が履けたり転びにくくなるだけじゃない片足立ちって、チャレンジしがいがあるように思いませんか?