実薬対照試験とは?

2014年7月27日 2014年12月11日

実薬対照試験(active-cotrolled study)

プラシーボ対照試験において薬効成分を含まないプラシーボ(偽薬)を用いることは、倫理的な問題を孕んでいます(→『プラシーボ対照試験とは?』)。それは、プラシーボを投与された被験者がより有効だと考えられる治療を受ける機会を失ってしまうからです。

もし効果を確かめたい新薬による治療効果が、既に有効であると認識されている薬(実薬)と同様のものであれば、比較対象としてはプラシーボよりも実薬の方が“倫理的に”優れていると言えます。

このような場合に実薬を対照とした臨床試験(治験)が行われ、「実薬対照試験」と呼ばれます。

「実薬対照試験」においては、新薬が既にある実薬よりも優れている、もしくは同等の効果を持つか“劣らない”効果を持つかが統計的に証明されることで新規医薬品として認可されることになります。

関連語:プラシーボ盲検
対義語:プラシーボ対照試験

医療現場における倫理的な問題

倫理と科学とは、時に相反することがあります。臨床試験におけるプラシーボの使用に関しても、倫理が科学的真理に優先する場合があります。

もちろん、いつでも科学的真理を優先させなければならないということではありませんが、“倫理”に関する言及がより大切で本質的な事柄を覆い隠してしまう場合があることも忘れてはなりません。

製薬企業の“見栄”の問題

以下は与太話として、軽く読み流していただければ幸いです。

製薬企業が莫大な資金と人的資本と威信をかけて開発した新薬が、臨床試験においてプラシーボ程度にしか効かないことが証明されてしまったとしたら、どうでしょうか?

プラシーボと同じと見なされるくらいなら、はじめから比較対象として選ばないという選択もありえます。

「実薬対照試験」が好まれる理由は、“倫理”の問題というより、むしろここにあるのかもしれません。

介護用偽薬『プラセプラス』詳細

プラセプラスはAmazonでご購入いただけます

スポンサーリンク


関連記事


索引へ戻る
介護用偽薬『プラセプラス』詳細

スポンサーリンク