陽性・活性・能動的プラシーボとは?

2014年9月16日 2016年10月6日

陽性・活性・能動的プラシーボ(active placebo)

陽性(ようせい)・活性(かっせい)・能動的(のうどうてき)プラシーボ(プラセボ、偽薬)は、薬効の有無を判定したいある薬物の比較対象として用いられるものの内、既に認可された類似薬効の標準薬を指します。表記の揺れは「Active placebo」を日本語訳する際に現れたものと思われます。

「プラシーボ」という言葉の“ある薬物(=被検薬)の治療効果を判定するために用いられる対照薬”という点に着目し、“薬効成分を含まない”という意味はとりあえず無視している点で混乱を招きかねません。

ただし、混乱を招くほど広く使用されているわけではなく、現在では古い医学辞典や百科事典(『最新医学大辞典 第2版』医歯薬出版(株)、『ブリタニカ国際大百科事典 第2版改版』(株)TBSブリタニカ、など)にその記載を確認できるのみとなっています。

恐らく、(対照薬としての)「実薬」がこれらの言葉の任を担っているものと思われます。

関連語:プラシーボ実薬
対義語:陰性プラシーボ、無作用プラシーボ、受動的プラシーボ

「実薬」とは少し異なる意味も

新規医薬品の効果を検証する臨床試験においては、医師、患者ともにだれが新薬(被検薬)を服用し、だれがプラシーボを服用しているのか分からないようにして試験が行われます。このような試験法を「二重盲検法」と言います。

しかし二重盲検法を実施しても、ある場合には医師にも、患者にも、投与/服用しているのが被検薬なのか、プラシーボなのか分かってしまう場合があります。

例えば、副作用の有無によって。

副作用を模倣する偽薬

(その差異の認識は主観的なものながら…)薬効成分も有害成分も含まないプラシーボを服用した被験者は、その副作用の無さによって自分がプラシーボを与えられていることを知る、といったことが考えられます。

もし被験者が自身に与えられたものがプラシーボであると気づいた(思い込んだ)場合には、そのプラシーボ治療には効果がないという信念や不信感を生み出し、結果的にその患者の治療成績を下げてしまう可能性がありますが、これでは被検薬の“真の効果”を正確に判定することが出来なくなってしまいます。

そこで、被検薬を服用したことで起こりうる副作用を、別の薬効成分で模倣した薬を対照薬として用いることが提案されており、「何もしない」から一歩進んで「積極的に副作用を起こす」という意味で、この副作用模倣薬のことを「陽性プラシーボ」という場合があります。

ただし、副作用模倣薬としての「陽性プラシーボ」も現在のところ広く用いられているわけではありません。

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