プラシーボとは?

2014年3月26日 2016年10月6日

プラシーボ(プラセボ、偽薬、placebo)

狭義のプラシーボ(=偽薬、偽治療)

プラシーボ(Placebo)の語源は、「喜ばせる」、「満足させる」という意味のラテン語で、患者を満足させるために用いられた薬効成分を含まない偽薬を意味します。

現在では特に、医薬品の臨床試験で用いられる、ある薬物(被検薬)の治療効果を判定するために用いられる対照薬として造られた、形、色、味、香り、硬度が被検薬と同一で、薬効成分は一切含まない偽薬を指します。

こうした偽薬が実際に製造可能であるのは、薬効成分が元々微量しか含まれないためです。「くすり」と私たちが呼んでいるものの大半は、それらしい形態や服用のしやすさを考慮した賦形剤である場合がほとんどです。逆に、薬効成分が「くすり」そのものの色や味、臭いや形態を規定してしまう場合(漢方薬など)には偽薬の製造が難しくなってしまいます。

また薬以外の治療行為や医療機器等でも、有効性の根拠となるものだけを含まない処置が偽治療として対照に設定されます。

ただし、上記のような偽薬/偽治療としての「プラシーボ」は限定的で便宜的な用法です。

拡大する「プラシーボ」の対象

プラシーボは元々、気休め目的で医者が患者に与えていた“パンくずを固めたもの”など丸剤風の飲むかたちのものを指していましたが、薬効成分を含まないあらゆる剤型のもの、効果がないと思われる治療的行為(生理食塩水の点滴、偽手術など)でも治癒・改善効果を上げることが次々と明らかとなり、これらも広い意味で「プラシーボ」と呼ばれるようになりました。

さらに現在では、偽薬や偽治療などが利用される総体的な医療行為・儀式、医者と患者が相互に及ぼしあう影響をも「プラシーボ」として捉えるようになり、「プラシーボ」はただの偽薬/偽治療ではないと考えられています。

同義語:プラセボ偽薬偽手術
関連語:プラシーボ効果
対義語:ノシーボ

観察された現象から説明してみてはどうだろう?

「プラシーボ」という言葉の説明がなんとなく分かったような分からないようなものになってしまう理由は、説明の順序が間違っているからかもしれません。

現象ありきのプラシーボ

そもそも「プラシーボ」は、医療現場において観察された科学的に説明不可能な治癒現象の明示的な原因を表す言葉として用いられました。

なぜそういった治癒効果が現れるのか科学的に説明をすることはできないけれど、きっと原因があるはず。もし有効成分を含まない偽薬を与えた場合でも病状が回復するのなら、それはまさしく偽薬のおかげだろう。偽薬こそが原因だ。そう考えられたのです。

しかし当初の見立てとは異なり、偽薬など明示的な原因だけでは説明がつかないような治癒現象が次々と見出されました。医療行為に関わるあらゆる暗示的あるいは複合的な要因が、明らかに病状の回復に影響するようなのです。

それらはやはり、原因として特定可能な薬物などとは異なり、科学的な説明を拒んでいます。したがって、新たに見出された要因、あるいは、未だ明らかになっていないありとあらゆる要素が説明不可能な治癒現象の原因として「プラシーボ」と呼ばれることになりました。

(参照:『偽薬はプラシーボの象徴です!|プラセブログ』

その現象の名は

「医療現場において観察された科学的に説明不可能な治癒現象」は、その原因となる「プラシーボ」から名を取り「プラシーボ効果」と呼ばれています。

プラシーボ効果とは? »

治験で用いられるプラシーボ

新規医薬品の治験において有効成分を含まないプラシーボ(偽薬)が用いられるのは、プラシーボ効果を差し引いた薬効成分の真の効果を評価するためです。真の効果はランダム(無作為)化された二重盲検のプラシーボ対照試験によって明らかになる、と今のところ考えられています。

ランダム化とは? »
盲検とは? »
プラシーボ対照試験とは? »

プラシーボを動画で解説

プラシーボについて、誰かにより分かりやすく説明する必要がおありですか?
それなら、北里研究所病院が提供する『プラセボってなんだろう?』の視聴をお勧めいたします。

『プラセボってなんだろう?』はこちら »

プラシーボの新しい使い方

医療現場だけで使用されていたプラシーボを、より身近に、より便利に使えないだろうか。語源となった「喜ばせる」、「満足させる」、「慰める」という用途にも積極的に使うことができるのではないだろうか。
プラセボ製薬では、プラシーボをより一般的に、普遍的に使えるような工夫を考えています。

『プラシーボの使い方』はこちら »
『プラシーボ実験』はこちら »

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