カテゴリー別アーカイブ: 学術・サイエンス

東大TV「偽薬・プラセボ」動画が興味深すぎるのでまとめてみた

東大TV動画「偽薬・プラセボ」 プラセボ研究の第一人者、東京大学大学院の津谷喜一郎特任教授(当時)による一般向け講座「偽薬・プラセボ」が東大TVにて無料公開されています。プラシーボ効果研究史の資料・文献・論文を丹念に渉猟し、自らの足で現場に分け入り事実を明らかにするフィールドワークを旨とした先生の研究は、貴重な成果となり社会に還元されています。
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オープンラベル(非盲検)プラシーボはがん患者の疲労に利用できるか?

ダナ・ファーバー癌研究所_募集要項 偽薬であることを開示して行う試験が様々な疾病を対象に実施されようとしています。痛みや疲労など、主観的な感覚により大きく左右されると考えられる症状はプラシーボ効果との相関が高いと考えられ、明示的に使用される偽薬によっても何がしかの改善効果が得られる可能性があるためです。がん患者に多い易疲労性にも検証の光が当たりそうです。
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プラシーボ効果に関わる脳部位が特定!痛みを抑えるスイート・スポット【論文紹介】

プラシーボ効果に関わる脳部位 脳機能を視覚化するfMRI(機能的磁気共鳴イメージング)は様々な分野で応用が勧められていますが、プラシーボ効果も例外ではありません。2016年10月、fMRIによって痛みを低減するプラシーボ反応を予測可能にする脳部位が特定されました。この成果はより個別最適化された医療を実現し、医薬品の治験を容易にするかもしれません。
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偽薬だと知らされていても慢性腰痛が軽減!プラシーボ効果新知見【論文紹介】

PiPSプレスリリース テッド・ケプチャック博士率いるプラシーボ効果研究機関PiPSおよび共同研究者が2016年10月に「Pain」誌上で公表した結果が話題に。曰く、偽薬であると知らされたうえでそれを服用しても、慢性腰痛の辛い症状が軽減したとのこと。IBS(過敏性腸症候群)研究でも示唆されたオープンラベル・プラセボの効果。今後益々の注目必至!
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「プラセボ効果が年々増強している」は誤り?臨床研究メタアナリシスの危機

京都大学医学研究科社会健康医学系専攻 プラセボ効果(プラシーボ効果)が治験の現場で年々増強し、抗うつ剤開発を試みる製薬企業を不当に苦しめている…というお馴染みの“常識”には、正当な科学的根拠があるのでしょうか?そう主張する研究論文は存在するものの、それらは古く、誤った統計手法による解析が実施されているのだとしたら…。世界の臨床を変える研究は京都大学から。
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頻繁に鼻血が出るなら生理食塩水スプレーで乾燥予防が効果的?【論文紹介】

特殊な遺伝的要因を有する難病、オスラー病。遺伝性出血性末梢血管拡張症とも称され、鼻出血を頻繁に起こすこの病気に対していくつかの対症療法が有望視されていました。しかし、患者さんを使った治験の結果は「ネガティブ(否定的)」。プラセボ(偽薬)以上の効果はありませんでした。ただ、プラセボでも症状は軽快したようで。
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痛み緩和期待が指の柔軟性をも向上させる?条件付けの波及効果【論文紹介】

ピアニストの指 科学実験の複雑性が増すと、因果関係が見えにくくなってしまいます。ただ、慎重に条件が調整された実験ならば、そこで見出された結果の応用範囲は確実に拡がるでしょう。プラシーボ効果(プラセボ効果)という不思議現象についても同じこと。「痛みを和らげてくれる」期待感が、鎮痛効果を生じると同時に疲労軽減、柔軟性向上をもたらすなら…。
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アルツハイマー病治療薬候補「aducanumab(アデュカヌマブ)」の臨床試験結果が話題に【論文紹介】

ひまわり アルツハイマー型認知症の治療薬候補が小規模な臨床試験で良好な結果を示し、大規模治験への足掛かりを確かなものに。ここ数年漂っていた、「アミロイド仮説」に対する疑念も一先ずは様子見となるのかもしれません。ただ今後を思えば楽観もできず、進行中の第3相試験結果が待たれると同時に、医療経済に関する懸念も払拭されていません。
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アルツハイマー型認知症の進行抑制に非ステロイド性抗炎症薬による慢性炎症治療が有効との報告

神経様葉脈 2016年現在の抗認知症薬治療研究(の一部)に関する科学者の興味は慢性炎症とその治療に向けられており、マウス実験による成果、というエクスキューズを要するものの、成果を見出しつつあります。ヒトへの応用へ向けた臨床研究には多大なコスト・労力が必要ですが、近い未来にアルツハイマー型認知症の予防や治療が可能となるのでしょうか?
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学際的プラシーボ研究学会(SIPS)の公式会議が2017年4月にオランダで開催予定

SIPS公式会議ウェブサイト 「プラシーボ効果」が分野横断型の学際的研究におけるホット・トピックに。関連学会・研究機関の設立や公式会議開催の背景には、プラシーボ効果の科学的解明と医療応用を目指す世界的な流れがあります。国際的研究機関SIPSおよびPiPSの紹介を主とするプラセボ製薬のささやかな貢献が日本の研究魂に火をつけることを願って。
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「擬似薬」と「擬似乱数」、臨床試験のプラセボ対照とランダム化比較を実現する2つの擬似

サイコロ コンピュータを使って無作為抽出って簡単に言うけど、本当のところ…?プラセボ対照のランダム化比較試験と言えば治験の定番であり、擬似薬(偽薬、プラシーボ)の活用は周知の事実。ただ、もう一つの擬似、「擬似乱数」についてはあまり知られていません。機械に命じればすぐさまランダムを吐き出すと期待するほど、ことは単純でないようで。
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痛み調節に関わるプラシーボ効果およびノシーボ効果の実験参加者が募集中(海外)

脳! 海外(米国)では研究者と直にやり取りのできる「臨床試験マッチング・サイト」が利用されているようです。プラシーボ効果やノシーボ効果に関する知見もまた、こうした地道な科学研究とそこに参加する治験ボランティアの意志によって蓄積されます。今はまだ有難く拝受するのみですか、いつの日にか実施団体として参画できれば、と。
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肯定的な期待が脳内報酬系に働きかけ免疫力を向上させる【論文紹介】

肯定的な期待の効果? 『Nature Medicine』掲載の研究成果に依れば、脳内の特定部位(報酬系を司るVTA)を活性化すれば免疫力が向上することを示唆します。免疫系に対するプラシーボ効果(偽薬効果)の作用経路は、効果への期待感によって報酬系を刺激することかもしれません。技術イノベーションがもたらす科学の進展は端緒に就いたばかりです。
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小児の不安症に対する臨床試験でプラシーボ効果を抑える方法?【論文紹介】

アンビリーバブル 子どもでも社会不安障害を訴える・診断されることがあり、奨励はされませんが時に薬物治療を検討する場合も。ただ、その他の医薬品開発と同様に治験における薬効の評価が芳しくない例が少なくありません。その原因とみられるのがプラシーボ(プラセボ)効果。偽薬によっても効いてしまうのなら、真の効果を見出す秘策はあるのでしょうか?
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「平均への回帰」への還元論はプラシーボ効果を統計学的に減弱させないないない

平均以上の成果 プラシーボ効果など存在しないという過激な主張が力をもつことは稀ですが、「実はそんなに強くない、いやむしろ弱い」という主張が度々なされます。それもそのはず。プラシーボ効果とは説明不可能性にその本質がある言葉・概念ですので、説明できる部分が増えることと効果の減弱はイコールだからです。因果論を前提とする科学の限界はいずこ?
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プラシーボ効果が年々アップして鎮痛剤の治験突破を妨害している話【論文紹介】

権威ある科学誌『ネイチャー』において公表された「プラシーボ効果が年々向上している。ただし米国のみにおいて」という分析結果は、偽薬の積極的応用を後押しするように思われます。医療費の高騰が社会問題化する昨今、プラセボ製薬では有効成分を含まないプラシーボとその効果の活用を一つの光明として提示したいと考えています。
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ビールで薬を飲んではいけないの?水で飲む、酒で飲む問題は未解決

薬をビールで飲んではいけない根拠は?副作用が怖いから風邪薬は水で飲むべき?そんな素朴な疑問をきっかけにはじまった研究は、医薬品研究の本質を突いています。先入観を取り払えばより洗練された研究になるポテンシャルを秘めていると思いますので、続報に期待したいところ。取り敢えず抗菌剤・抗生物質は水で飲みましょうか。
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片頭痛はカイロプラクティックで治療できる?偽手技の開発と実践が示すプラシーボ効果

カイロプラクティック施術例 カイロプラクティックの真の効果とプラシーボ効果を見分ける方法はただ一つ、適切なプラシーボ(偽行為)を用意することです。それを開発したというノルウェーの研究者の紹介記事から、あるカイロプラクティック批判や科学的実証性を超えた価値、代替医療の有用性について考えてみました。片頭痛に対する効果の検証を追記。
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持久走のパフォーマンスに対するプラシーボ注射の効果(論文紹介)

もっと速く走りたい プラシーボ効果で身体能力が向上…そんな研究成果が報告されました。日常的に中距離走をこなす同好会レベルの被験者に酸素運搬能力を向上させる薬と偽ってプラシーボ”OxyRBX”が与えられ、実戦競走を行ったところ、有意にパフォーマンスが向上し、「疲れが軽減した」、「やる気が持続した」など心理的な作用が報告されました。
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