タグ別アーカイブ: 医療

頻繁に鼻血が出るなら生理食塩水スプレーで乾燥予防が効果的?【論文紹介】

特殊な遺伝的要因を有する難病、オスラー病。遺伝性出血性末梢血管拡張症とも称され、鼻出血を頻繁に起こすこの病気に対していくつかの対症療法が有望視されていました。しかし、患者さんを使った治験の結果は「ネガティブ(否定的)」。プラセボ(偽薬)以上の効果はありませんでした。ただ、プラセボでも症状は軽快したようで。
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痛み緩和期待が指の柔軟性をも向上させる?条件付けの波及効果【論文紹介】

ピアニストの指 科学実験の複雑性が増すと、因果関係が見えにくくなってしまいます。ただ、慎重に条件が調整された実験ならば、そこで見出された結果の応用範囲は確実に拡がるでしょう。プラシーボ効果(プラセボ効果)という不思議現象についても同じこと。「痛みを和らげてくれる」期待感が、鎮痛効果を生じると同時に疲労軽減、柔軟性向上をもたらすなら…。
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第7次医療計画(平成30年度~)は現状の流れを引き継ぐか?

厚生労働省の医政局が主催する「医療計画の見直し等に関する検討会」において、平成30(2018)年度より実施される「第7次医療計画」の策定に向けた議論が進行しています。地域主体、PDCAサイクルの掛け声を都道府県レベルの行政機関が実行しますが、必ずしも的確な評価し、改善へとつながる次の行動を採れるわけではありません。
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小児の不安症に対する臨床試験でプラシーボ効果を抑える方法?【論文紹介】

アンビリーバブル 子どもでも社会不安障害を訴える・診断されることがあり、奨励はされませんが時に薬物治療を検討する場合も。ただ、その他の医薬品開発と同様に治験における薬効の評価が芳しくない例が少なくありません。その原因とみられるのがプラシーボ(プラセボ)効果。偽薬によっても効いてしまうのなら、真の効果を見出す秘策はあるのでしょうか?
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『超高齢社会の介護制度』は医療・介護保険制度に関する社会実験手法を提起する良書

戦略的思考 少子高齢化が進展する日本の未来は誰にもわからない?2016年現在、団塊の世代が後期高齢者となる2025年に向けての社会制度改革が活発に議論中。「何をしたらどうなったか」を知るICT、ビッグデータなど情報通信技術と統計解析の組合せが可能にした社会実験を速やかに実践し、方針決定していく国家プロジェクトを概観する良書を紹介。
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『新薬の罠』を読むと、製薬企業の目的が「人体実験」だと分かる

罠にかかる 製薬業界による研究不正の根幹に「金儲け主義」にあるのだとしたら悲しすぎる。じゃあ原因が低俗な金銭欲じゃないとしたら…?製薬企業がどこの誰ににどれほどのカネを使っているかを知ることが出来れば、その真の目的が分かるかもしれないと『新薬の罠』を読んでみて思うのは、科学的知見を得るための「人体実験」が目的じゃないのかって。
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アルツハイマー型認知症の発症メカニズムに関する新しい仮説、慢性炎症

人の脳 アミロイド仮説やタウ仮説によって解決が目指されたアルツハイマー病治療。ですが、未だ画期的な治療薬が開発されないばかりか、仮説の信憑性までが疑われ始めています。ただし、昨今の医学会で注目されるキーワード「慢性炎症」が過剰な免疫システムによって脳内で起こる場合に認知症の原因となるのではないかとする新たな仮説があります。
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放射線・重粒子線がん療法のアブスコパル効果は非プラシーボ効果を証明すべき

悩める医師 放射線治療や重粒子線治療はプラシーボ効果が現れやすい医療技術である。といえば、語弊があるでしょうか。しかし、プラシーボ(偽治療)を対照とする比較試験を実施しないことには、線照射による癌細胞破壊効果もがん組織縮小効果も、ましてやアブスコパル効果なんてがん治療とは無関係の空想上の概念に過ぎないですので、対策はお早めに。
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手塚治虫『火の鳥』に見る古代・中世・未来の医療観と現代の画像診断技術

予言カード 「マンガの神様」とは手塚治虫先生のこと。漫画界を革命的に押し広げた寵児は医師免許を持つ医師でしたが、手腕には不安があったそうな。ただ、その医学的知識が名作『ブラック・ジャック』を生み出し、自身のライフワーク『火の鳥』に活かされました。歴史を舞台に巡り巡られる人間の姿は、現代の科学的価値観を映し出す鏡となっているのかも。
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臨床試験の割付結果は教えてもらえる?治験参加者のツイートが話題に

「ヒトノタメ ニセモノダカラ デキルコト」 治験がブラックボックスだった時代は過去のもの?ツイッターが個人の情報発信を簡単にした結果、抽象化された統計的な群割り当て(グループ化)を構成する要員が特定個人として浮かび上がる、そんな時代を迎えつつあります。新規医薬品、健康食品、トクホや機能性表示食品など効果効能を謳いたい欲求のある事業者にとって福音となるや否や…。
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神がかりで王様が治療を行う時代は過ぎたが、権威はまだ生きている

王の時代 神秘的な力を背景とする医療行為が認められていた時代には、王さま自身がそれを担うことがありました。王権神授説に則り神の権威を借りたフランス国王ルイ14世が民衆を治癒したように。曾孫ルイ16世の治世において展開された「プラシーボ効果」調査を経て否定された神秘治療は、しっかりと現代に受け継がれているのかもしれません。
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『ファルマゲドン』が訪れた現在とその未来世界を見てみたい

喰われた地球 医療・医学否定本、医薬品忌避本の中には怒りを原動力に対象を口汚く罵り、患者には「飲むな!」「近付くな!」と命ずる体のものもありますが、英国の精神科医デイヴィッド・ヒーリーの著書『ファルマゲドン』は違います。着実な論証と的確な批判と明確で具体的な対応策。製薬業界が宿す闇を照らす光で、ダーク・サイドを覗き込んでみたらば…?
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片頭痛はカイロプラクティックで治療できる?偽手技の開発と実践が示すプラシーボ効果

カイロプラクティック施術例 カイロプラクティックの真の効果とプラシーボ効果を見分ける方法はただ一つ、適切なプラシーボ(偽行為)を用意することです。それを開発したというノルウェーの研究者の紹介記事から、あるカイロプラクティック批判や科学的実証性を超えた価値、代替医療の有用性について考えてみました。片頭痛に対する効果の検証を追記。
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帰無仮説を棄却することでは証明されない偽薬効果とプラシーボ

薬の効果はどこにある? 偽薬を用いる臨床試験(治験)においては、実薬と偽薬の差が無いことを証明しようとした結果、失敗したがために実薬(薬効成分)の効果を逆に証明してしまう手法がとられます。現代科学がその基礎に依っている統計学は回りくどいものですが、だからこそ科学的妥当性が担保されます。偽薬とプラシーボの有意な差も、そこからしか出てきません。
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子供の咳治療におけるプラシーボ効果(論文紹介)

咳症状にプラシーボ こどもが風邪で咳きこんでいて寝苦しそうだ…。そんな時、親御さんならどうにか症状を抑えてやりたいと思われるのではないでしょうか。今回紹介する米国の小児科医による研究報告は、医療機関にかかる前に家庭で実践すべき簡単な方法を提示します。甘い蜜で、せきを抑える。プラシーボ効果で、そんなことが可能になるかもしれません。
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