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「信じる者は癒される?」特集の美麗な治療写真は虚構と現実の枠を超え

経頭蓋磁気刺激法 ビジュアル科学誌『ナショナル ジオグラフィック 日本版』。その2016年12月号では、「信じる者は癒される?」と題したプラシーボ効果特集が組まれました。スピリチュアリティを重視した伝統療法的治療から現代の遺伝子療法や脳深部刺激療法まで、不可思議な治癒効果を示す身体と精神の繋がりに美麗な写真で迫る当特集のあらましを紹介。
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『数学する身体』を読んで科学的に「プラシーボ効果」を説明する試み

文房具 『数学する身体』(森田真生著、新潮社)で語られた数々の興味深い逸話は、プラシーボ効果の科学的解明とっても重要な意味を持っているように思われました。進化電子工学・遺伝的アルゴリズムの非論理的達成、説明不可能性の積極的導入、魔術的環世界による他者理解。すべては偽薬・偽治療による治癒を意味するプラシーボ効果に繋がり…?
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『代替医療の光と闇 魔法を信じるかい?』は健康食品ビジネスに興味がある人に読んでほしい良書

代替補完医療支持派と懐疑派の違いは「信じる」という人間の本性に関わる性質の違いに依っているのかも。無条件で(少なくとも曖昧な条件で)信じられる能力と、科学的に強固な証拠がなければ信じない信念と。各々の価値観に基づく良し悪しを柔軟に織り交ぜつつ、客観的な視点で社会を眺めてみたいなら『代替医療の光と闇』は格好の良書です。
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『超高齢社会の介護制度』は医療・介護保険制度に関する社会実験手法を提起する良書

戦略的思考 少子高齢化が進展する日本の未来は誰にもわからない?2016年現在、団塊の世代が後期高齢者となる2025年に向けての社会制度改革が活発に議論中。「何をしたらどうなったか」を知るICT、ビッグデータなど情報通信技術と統計解析の組合せが可能にした社会実験を速やかに実践し、方針決定していく国家プロジェクトを概観する良書を紹介。
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『介護起業』は若者起業家へのエール?社会福祉法人へのリクルート?

外国人の医療介護職 介護業界はチャンスだけでなくリスクも満ち溢れています。介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム、特養)など複数の施設や居宅サービスを展開する社会福祉法人の代表者・杢野暉尚氏の『介護起業』は題名通り介護業界での起業、それも若者の参入を促す内容。外国人労働者、保険外サービスなど介護業界の今後を知る上で参考となるでしょう。
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進化心理学と「心の理論」が神と同様にプラシーボ効果を見出すのだろうか?

こどもの心 『ヒトはなぜ神を信じるのか』は、ヒトの心にスルッと入り込む宗教的観念に進化心理学的説明を与えてくれる良書。「意図的姿勢」や「目的-機能論的推論」という逃れ難き思考の癖は、神を見出すだけでは飽き足らずプラセボ効果まで創造・発明しました。日本人に多いゆる~い無神論と相性のいい最新の認知科学に触れるため一読をオススメします。
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『新薬の罠』を読むと、製薬企業の目的が「人体実験」だと分かる

罠にかかる 製薬業界による研究不正の根幹に「金儲け主義」にあるのだとしたら悲しすぎる。じゃあ原因が低俗な金銭欲じゃないとしたら…?製薬企業がどこの誰ににどれほどのカネを使っているかを知ることが出来れば、その真の目的が分かるかもしれないと『新薬の罠』を読んでみて思うのは、科学的知見を得るための「人体実験」が目的じゃないのかって。
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『からだのひみつ』と進化論で説明がつくかもしれない死や老化という生命現象

ひみつのヒミツ 複雑系を基礎とする生命システムを論理的に説明し切ることが不可能ならば、科学的な正しさ以外の価値基準を持ち出して説明に納得することを考えるべきかも?候補の一つは「自分の身体に自信を持てる説明をより良いものとする」基準。その価値を活かすため死を前提とした身体言語の開発を試みる整体師と作家の対談本をば読んでみん。
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『医療政策を問いなおす―国民皆保険の将来』は医療制度を概観できる良書

保険とお金 国民健康保険(国保)、被用者保険(協会けんぽ、組合健保、共済組合など)、後期高齢者医療制度などにより構成される国民皆保険は日本国民の資産です。病院や医者にかかる際、医療を安く提供してもらうには保険証が必要なことと共に、超高齢化により公的医療保険・社会保険制度が崩壊・破綻の危機に瀕している事実を知って損はありません。
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薬を飲み過ぎて「薬漬け」になる日本人、薬を使わず「不安商法」で応戦する薬剤師

難しい選択 宇多川久美子さんのベストセラー『薬剤師は薬を飲まない』は未読ながら近著『日本人はなぜ、「薬」を飲み過ぎるのか?薬では病気が治らない本当の理由!』を読んでみました。医薬品業界の恐ろしいほど洗練され、ある場合には害のあるマーケティング手法を知り不安を覚えた著者は、副作用覚悟で同じ武器を手に取り戦うことを選んだようです。
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ADHDチェックで子供の特徴が当てはまったら?本格的な診断や薬物治療のその前に

お転婆ちゃん 子どもにADHD様の症状が見られチェックしたらよく当てはまる時、すぐ小児精神科や神経科などの医療機関に掛かり治療を試したい…と思う親御さんも。ただ、発達段階にある子供に対し即座に医薬品の投与とはなりません。脳内物質を撹乱するくすりが発達障害を助長する可能性があるからです。じっくり観察すれば、他の解決策が見つかるかも?
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鼻づまりを薬を使わず治すには?口呼吸による喉や舌の乾き解消法としての鼻洗浄・鼻うがい

気になる鼻詰まり 鼻炎や慢性的な副鼻腔炎、蓄膿症。一般用医薬品を使ってみたけど詰まりに効果なく、ただ死なず生活できるため症状継続中だったり。あるいは乳幼児からの口呼吸が喉や舌の乾燥だけでなく成長阻害、アデノイド顔貌、ADHD様症状を引き起こすなんて話も。重度重症例では手術適用が勧めらますが、まずは鼻の穴を通す生活を始めてみましょう。
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毒薬・劇薬・偽薬の類は徳川幕府が禁止!江戸時代の売薬規制とは?

江戸時代、東京 ニセ薬の販売は死刑!?医薬品に関わる人々、薬剤師、医師、看護師、あるいは製薬企業の社員や薬学部生、患者さん。医薬品の包装とは常に接するのに、その歴史を知る人は多くありません。『薬包装の近現代史』に記された驚くべき史実は、現代のくすりに関する事柄が明治以降の西洋医学の積極導入時に構築された制度であることを示します。
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神がかりで王様が治療を行う時代は過ぎたが、権威はまだ生きている

王の時代 神秘的な力を背景とする医療行為が認められていた時代には、王さま自身がそれを担うことがありました。王権神授説に則り神の権威を借りたフランス国王ルイ14世が民衆を治癒したように。曾孫ルイ16世の治世において展開された「プラシーボ効果」調査を経て否定された神秘治療は、しっかりと現代に受け継がれているのかもしれません。
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『ファルマゲドン』が訪れた現在とその未来世界を見てみたい

喰われた地球 医療・医学否定本、医薬品忌避本の中には怒りを原動力に対象を口汚く罵り、患者には「飲むな!」「近付くな!」と命ずる体のものもありますが、英国の精神科医デイヴィッド・ヒーリーの著書『ファルマゲドン』は違います。着実な論証と的確な批判と明確で具体的な対応策。製薬業界が宿す闇を照らす光で、ダーク・サイドを覗き込んでみたらば…?
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『世界最高のバイオテク企業』アムジェン元CEOの効きすぎる薬の話が面白い

血液サンプルをチェックする研究者 「エポジェン」と「ニューロジェン」で一世を風靡したアムジェン社の元CEOが描く、科学にささげた社史物語『世界最高のバイオテク企業』は創薬関係者および薬学生必読の一冊。古き良き黄金のバイオ時代は過ぎ去りましたが、現代のバイオ関連業界を勇躍させる秘訣は科学的手法に基づくアムジェンの姿勢に隠されているような気がします。
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『医者には書けない!認知症介護を後悔しないための54の心得』は家族介護者の必読書

認知症介護本 「40歳からの遠距離介護」というブログ名を地で行く工藤広伸さんの著書『医者には書けない!認知症介護を後悔しないための54の心得』は介護者による介護者のための本です。被害者意識に陥ることなく、介護ストレス軽減に実践的工夫を凝らし、柔軟な姿勢で“しれっと”日常を過ごす。老老、認認介護で立ち行かなくなる前に、ご一読を。
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未病チェックを次世代健康産業の柱とするヘルスケア業界の悲観的未来予想

未病未満 最先端医療と最新技術を応用し未病を治す事業開発を推進する神奈川県は「未病産業研究会」を立ち上げました。イノベーションがニューフロンティアを開拓する古臭い(失礼!)漸進主義は悲観的に捉えざるを得ません。「未病」を血眼で探し出すスマホに健康診断されたくないなら、「今を生きる」その感覚に集中すべきかと。
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ヤナギダカンジ氏の口語短歌集『プラシーボ』を読んでみた

短歌で名を挙げることの難しくなった現代において、国語の授業でもなければ短歌にもそれを生み出す歌人にもスポットライトが当たることはほとんどありません。ただ、何の因果か偶然の悪戯か『プラシーボ』と題するこの短歌集とプラセボ製薬との運命的な出会いにはトキメキを覚えざるを得ませんでした。題って大切。
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認知症状がひどくなる原因は脱水症状?水分摂取で悪化予防・介護負担軽減!

お水をもう一杯 高齢者は加齢と共に水を保持する機能が衰えるため、春夏秋冬を通じて脱水状態になりやすいものです。老人の体調管理ってつまるところ何なのさ?と思われたら、最も基礎的で大事な一点に絞り「水分摂取」を適切に行うことを心掛けてみましょう。意識レベルを落とす脱水症状を避けることは認知症の重症化予防・介護負担の軽減につながります。
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